哲学 【書評】知性に基づく生活こそ最大の幸福『二コマコス倫理学』アリストテレス 古代ギリシアの哲学者アリストテレスの代表作です。アリストテレスは自然学、論理学、政治学といったあらゆる学問分野に通じた「万学の祖」と言われるスーパー哲学者です。本書はその中でも「倫理学」の分野について書かれた本です。人間の... 2021.07.29 哲学
哲学 【書評】能力による差別『実力も運のうち』マイケル・サンデル 人種や性別による差別なく、誰もが努力と才能によって成功することができる社会。そう聞くと何の疑いもなく、素晴らしいことだ、そういう社会を目指すべきだと思うのが普通でしょう。サンデル教授はそんな一見「正しい」考え方に潜む差別の問題が浮... 2021.07.28 哲学
哲学 【書評】正義とは何なのか、ちゃんと言いなさい!『国家』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの、言わずと知れた代表作中の代表作です。読んだことはなくても、イデア論とか哲人統治とか、何となく聞いたことがある人も多いでしょう。タイトルだけ読むと、理想の国家について書かれた政治学がテーマの本に見えますが、意... 2021.06.03 哲学
哲学 【書評】私は死ぬべく、あなた方は生きるべく『ソクラテスの弁明』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの初期対話篇の中でも有名な作品です。プラトンの師ソクラテスが不敬神と若者を堕落させた罪で裁判にかけられた際の、ソクラテス自身の弁明演説の記憶をベースにして、おそらくプラトンの創作も加えて書かれた作品です。ソクラ... 2021.05.03 哲学
哲学 【書評】あの人が持っている技術には、どんな力があるのか『ゴルギアス』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの著書の入門にぴったりの読みやすい本です。初期の対話篇と呼ばれるものの1つで、ソクラテスが3人の人物と対話する形式で話が進みます。相手は3人。弁論術の達人ゴルギアス、その弟子ポロス、政治家のカリクレスです。道徳... 2021.04.01 哲学
社会 【書評】幸せの鍵は科学と共感『21世紀の啓蒙』スティーブン・ピンカー 毎日ニュースでは世界中で起きている社会問題や紛争などのネガティブな話題ばかりが報じられています。それらを見聞きするうちに、こんなことを思うかもしれません。平和で豊かな日本で暮らす自分はたまたま運が良かっただけ。世界の多くの人たちが貧困や戦... 2020.04.19 社会