認知心理学

心理学

【書評】『NOISE ノイズ』ダニエル・カーネマン他

組織やシステム内で発生する判断のばらつき、「ノイズ」。個人のバイアス(認知の偏り)と比べて見過ごされがちだが、時に甚大な悪影響を及ぼす。保険料の見積もりや企業の人事評価、医師の診断や裁判の判決など、均一な判断を下すことが前...
心理学

【書評】『情報を正しく選択するための 認知バイアス事典』情報文化研究所

人間が外部の情報を認識する際に、脳が情報の質や量を歪めてしまうことを「認知バイアス」と言います。本書は数ある認知バイアスを3つの研究分野(論理学、認知心理学、社会心理学)ごとに整理して、60種類を事典形式で紹介しています。認知...
経済

【書評】経済学の前提を疑う『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー

古典的な経済学の入門書を開いてみると、結構難しい数式とグラフが並び、なんとなく数学的に厳密な学問なんだろうな、という印象を受けます。でもその議論の土台にはかなり大雑把な前提があって、「合理的経済人」と呼ばれています。取引を行う人間...
心理学

【書評】あなたの中にいる二人の人物『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン

私たちは普段、限られた情報しかない不確実な条件下でどのように意思決定をしているのでしょうか。著者はそういう時の脳の機能の仕方には大きく2種類あると言います。エラーは大きいけど判断スピードが速く消費エネルギーも小さい「システム1」と、より合...
宗教

【書評】脳の進化で宗教の起源を説明『神は、脳がつくった』E・フラー・トリー

なぜ人類は歴史上で、様々な「神」を生み出し信仰してきたのか。しかも世界各地の民族がそれぞれに異なる神を、なぜ同じような時期に信じ始めたのか。本書では、その疑問が人類の脳の進化という視点で説明できる、という説を紹介しています。600万年前の...
社会

【書評】認知バイアスが隠す世界の進歩『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 』ハンス・ロスリング

日々ニュースなどを見聞きすると、そこには貧困、紛争、環境破壊などの悲観的な話題があふれています。しかし思い込みをなくして統計データなどの事実を基に世界を見れば、世界は貧困や健康など多くの面で良くなってきているのです。本書ではそれを10種類...
タイトルとURLをコピーしました