歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
2景 霞がせき
坂道の向こうには築地付近の町が見えていて、その先にはるか江戸湾を望むことができる絶景ポイントだったようです。正月の風景で、凧揚げをする人々や物売りが行き交う賑やかな光景です。今の国会議事堂の前にある憲政記念公園あたりから、東に伸びる道を見ています。当時この道が手前に伸びていましたが、今は公園に突き当たっています。
坂の向こうにはビルが建っていて、遠くの街や海は残念ながら見ることはできません。オフィス街で道行く人も少なく、なんとなく寂しい感じですね。でも当時の絶景をなんとなく想像しながら眺めるのもまた楽しいです。
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