スパ・フランコルシャンは地形好き必見のサーキット

たまたまWEC（FIA 世界耐久選手権）をスパ・フランコルシャンで観戦するチャンスを得ました。スパはベルギーの森の中にあるサーキットで、F1も開催されます。アップダウンが激しくてテクニカルなコーナーが多く、ドライバーの腕が試されるコースです。

オー・ルージュ

スパには有名な「オー・ルージュ」というコーナーがあります。ストレートの坂を下って行った先にある左コーナーがそれですが、そこから急な上り坂になっています。横だけでなく縦にも激しいGのかかるエキサイティングなコーナーです。

下の写真はオー・ルージュの先の上り坂ですが、すごい勾配です・・。実際にこの目で見ると、想像以上に急です。もう壁という感じ。昨年のルマンウィナーであるトヨタTS050がストレートを下ってきて、そこから一気にこの坂を登って行く様は鳥肌モノです。

オー・ルージュはV字谷

オー・ルージュの由来は、コーナーの下を流れる「オー・ルージュ川」です。赤い川、という意味だそうですが、鉄分を含むためか川の色が赤いことから来ているそうです。行ってみたら確かにありました。川の色もなんとなく赤いですね。

そこで頭が急に地形散歩のモードに入ってしまいました。普段から地形が好きで、次のような本をガイドにして都内を散歩したりしています。

『凹凸を楽しむ　東京「スリバチ」地形散歩』皆川典久

V字谷があって谷の底には川か暗渠がある。日々そんな風景を楽しんでいるますが、スパにレース観戦に来ていることもあって、頭のスイッチが完全にクルマ好きのモードに入っていました。そんな中、谷の底にあるオー・ルージュ川を見て地形好きモードに入りました。V字谷をサーキットが横切っているすごい光景だ！と目から鱗でした。川が作った谷を、迂回もせずそのまま横切るコースレイアウトですが、よくこんな設計をしたもんです。
全く違う趣味が、どこかで急につながるのは良いものですね。

スパ・ウェザーは伊達じゃない

この日は5月なのに、なんと雪（！）が降る中のレースになりました。寒すぎて苦行です。ここ天気は、山の中の長いコースなので天気も変わりやすく、コース内でも場所によって天気が変わるため、通称「スパ・ウェザー」なんて呼ばれています。しかしこの日はもっとクレイジーで、季節外れの雪です。昨年のWECスパはTシャツ一枚の天気だったそうなので驚きです。しかもスパ・ウェザーも全開で、雪→晴れ→雪→晴れ→雪→晴れ、と何回天気が変わるんだ・・という感じ。さすがでした。