歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
82景 月の岬
旧東海道の品川宿付近は今も当時の道幅が保たれていて、町家の区割りも残っていて風情があります。当時は東海道の横はすぐに海になっていて、街道沿いの料理屋からの景色はすごく良かったでしょうね。この絵の場所は、有名な妓楼(今で言う風俗店)である土蔵相模という店だと言われています。障子には遊女の影が映っています。今では埋め立てられて海は全く見えません。でも旧街道の東側はなだらかな坂になって下っており、当時の海岸線の名残を残しています。
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