歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
22景 広尾ふる川
渋谷の谷を流れる渋谷川は下流で古川と名前を変えます。この絵は今の南麻布あたりの様子ですが、緑一面といった感じで草木が生い茂っていて、自然豊かです。当時は将軍が鷹狩りしたり、庶民が植物を見て楽しんだりする場所だったそうです。今はその面影は全くなく、無機質なビル街と首都高速でかなりの圧迫感です。
現在の古川の横では、広い敷地を更地にして再開発の真っ最中でした。高層マンションが立ち並び、ますます当時の趣とはかけ離れていきますね。
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