読書

哲学

【書評】分かりやすすぎて危険『続・哲学用語図鑑』田中正人

哲学の難しい用語の意味を、ポップなイラストで初心者向けにわかりやすく解説してくれる『哲学用語事典』の続編です。予備知識は何も必要ないので、哲学に興味を持った人が最初に読む本としておすすめです。相変わらずこのシリーズは、驚異的な分かりやすさ...
哲学

【書評】読書はこの一冊から『哲学用語辞典』田中正人

哲学と聞くと、なんとなく小難しい文章で書かれていて素人には理解しにくいイメージがあります。そのせいで、日々読書する中でなかなか哲学という分野に手を出せないでいました。そんな時、この本を見て衝撃を受けました。哲学の難しい理論が、ポップなイラ...
その他

【書評】最強の読書ガイド『学問のしくみ事典』

世の中にはいろいろな分野に膨大な本が存在しますが、「学問」というものすごく広い括りで書かれた本は初めて見ました。哲学や物理学など、それぞれの学問の成り立ちを代表的な研究者たちとその系統を整理して解説しています。その範囲はなんと、人文科学、...
科学

【書評】素人にもわかる宇宙の最先端『すごい宇宙講義』多田将

素粒子物理学の研究者である著者が一般向けに行った宇宙についての講義をまとめた本です。宇宙にまつわる研究の最先端は、素粒子レベルのミクロな世界から宇宙全体の成り立ちに至るまで、もはや一般人の認知できる範囲をはるかに超えた抽象的な内容になって...
社会

【書評】知識ゼロでも分かるおすすめ入門書『社会学用語図鑑』田中正人

私もそうだったんですが、知らない人にとって社会学ってかなり謎に包まれた学問だと思います。まず社会学の定義からして分からないですから。社会学の用語をネットで検索しても、説明の中にまた分からない用語が出てきて、難解でなかなか理解できません。 ...
科学

【書評】見えない恐怖 vs 科学『人類と感染症の歴史』加藤茂孝

今、新型コロナウイルスによって世界中が混乱しています。医学の発展によって、日常ではほとんど感染症の恐怖を実感することがなかった私たちにとっては、とてもショッキングな事態です。一方で、近代になって感染症をひきおこす細菌やウイルスが発見される...
科学

【書評】科学の発展を歴史物語として読む『サイエンス大図鑑』アダム・ハート・デイヴィス

大図鑑というタイトルとずっしりとした重みからして、とても通読して楽しむような本には見えません。でもいったん読み始めると、この本が図鑑というよりは物語として読める形になっていることが分かってきます。その秘密は構成にあります。科学の各分野ごと...
宗教

【書評】脳の進化で宗教の起源を説明『神は、脳がつくった』E・フラー・トリー

なぜ人類は歴史上で、様々な「神」を生み出し信仰してきたのか。しかも世界各地の民族がそれぞれに異なる神を、なぜ同じような時期に信じ始めたのか。本書では、その疑問が人類の脳の進化という視点で説明できる、という説を紹介しています。600万年前の...
歴史

【書評】2500年前の日常を味わう『図説 古代ギリシアの暮らし』

歴史について書かれた本の多くは、王様、軍人、政治家、芸術家など、時代を動かした大人物と国家全体の話が中心に書かれたものが多いです。一方で本書は、古代ギリシアの名もなき一般市民たちが、日常の衣食住をどのように暮らしていたのかを教えてくれます...
社会

【書評】認知バイアスが隠す世界の進歩『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 』ハンス・ロスリング

日々ニュースなどを見聞きすると、そこには貧困、紛争、環境破壊などの悲観的な話題があふれています。しかし思い込みをなくして統計データなどの事実を基に世界を見れば、世界は貧困や健康など多くの面で良くなってきているのです。本書ではそれを10種類...
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