哲学 【書評】『方法序説』 すべての人が真理を見いだすための方法を求めて、思索を重ねたデカルト(1596‐1650)。「われ思う、ゆえにわれあり」は、その彼がいっさいの外的権威を否定して到達した、思想の独立宣言である。近代精神の確立を告げ、今日の学問の基本的... 2022.08.31 哲学
哲学 【書評】『Humankind 希望の歴史』ルトガー・ブレグマン 近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。〜中略〜 また”性悪説”を裏付けるような心理学実験や人類学の調査がなされてきた。〜中略〜 だが、これらは本当か。著者は、”暗い人間観”を裏付ける定説の真偽を確かめるべく世界中を飛... 2021.12.02 哲学
哲学 【書評】存在としての存在の研究『形而上学』アリストテレス 言わずと知れた古代ギリシアの大哲学者アリストテレスの代表作です。彼の研究は広範囲におよんでいて、物理学、心理学、生物学、倫理学、政治学、論理学、などなど、あらゆる学問を追求した恐ろしい程の天才です。その中でも、本書のテーマ... 2021.09.26 哲学
哲学 【書評】知性に基づく生活こそ最大の幸福『二コマコス倫理学』アリストテレス 古代ギリシアの哲学者アリストテレスの代表作です。アリストテレスは自然学、論理学、政治学といったあらゆる学問分野に通じた「万学の祖」と言われるスーパー哲学者です。本書はその中でも「倫理学」の分野について書かれた本です。人間の... 2021.07.29 哲学
哲学 【書評】能力による差別『実力も運のうち』マイケル・サンデル 人種や性別による差別なく、誰もが努力と才能によって成功することができる社会。そう聞くと何の疑いもなく、素晴らしいことだ、そういう社会を目指すべきだと思うのが普通でしょう。サンデル教授はそんな一見「正しい」考え方に潜む差別の問題が浮... 2021.07.28 哲学
哲学 【書評】正義とは何なのか、ちゃんと言いなさい!『国家』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの、言わずと知れた代表作中の代表作です。読んだことはなくても、イデア論とか哲人統治とか、何となく聞いたことがある人も多いでしょう。タイトルだけ読むと、理想の国家について書かれた政治学がテーマの本に見えますが、意... 2021.06.03 哲学
哲学 【書評】私は死ぬべく、あなた方は生きるべく『ソクラテスの弁明』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの初期対話篇の中でも有名な作品です。プラトンの師ソクラテスが不敬神と若者を堕落させた罪で裁判にかけられた際の、ソクラテス自身の弁明演説の記憶をベースにして、おそらくプラトンの創作も加えて書かれた作品です。ソクラ... 2021.05.03 哲学
哲学 【書評】美しい話をしてエロスを賛美しよう『饗宴』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの有名な対話篇です。悲劇詩人のアガトンの家での宴会の中で行われた、愛の神エロスを讃える演説合戦の様子が描かれています。エロスは人間に美しいものを求める欲求を呼び起こさせる神です。何人かがエロス賛美を語った後に、... 2021.04.13 哲学
哲学 【書評】あの人が持っている技術には、どんな力があるのか『ゴルギアス』プラトン 古代ギリシアの哲学者プラトンの著書の入門にぴったりの読みやすい本です。初期の対話篇と呼ばれるものの1つで、ソクラテスが3人の人物と対話する形式で話が進みます。相手は3人。弁論術の達人ゴルギアス、その弟子ポロス、政治家のカリクレスです。道徳... 2021.04.01 哲学
哲学 【書評】まだまだ広い哲学の世界の一端でしかない『哲学大図鑑』 哲学のにわか知識をつけたいと思い立って、まず『哲学用語図鑑』と『続・哲学用語図鑑』を読んでみました。すごく分かりやすかったんですが、やはり用語図鑑というだけあって中身は歴史の流れというよりは用語解説の羅列になっていました。だったら次はこれ... 2020.07.20 哲学