【書評】性格は直さなくていい 人生を楽にする性格分類本おすすめ4選

心理学

性格分類本を読むメリット

血液型や誕生月などで性格を分類する迷信のようなものから、心理学的に分析した科学的に正しそうなものまで、性格を分類して診断するコンテツが巷にはあふれています。大抵のものは自分の性格を診断して「ああ、確かに私ってそうだわ」と納得して終わりというものが多いです。でも、それで終わるのはもったいないです。この「性格分類」というものは、ちゃんとした本を読んで勉強すれば、仕事や恋愛などで人間関係がうまくいかないといいた悩みを、大幅に減らしてくれるツールとなり得るからです。性格分類本を読むことにはまず次のようなメリットがあります。

  • 自分を知る
  • 他人を知る

自分の得意不得意や好き嫌いを把握することで、人生の戦略を立てなおし、無駄な努力をやめてやりたいことに向けてより良い行動を取って行くことができます。また周囲の人それぞれの性格の違いを意識して接し方を変えることで、人間関係の改善も望めるでしょう。ここまではよく出てくる話で、私も会社の新入社員研修でそんな内容のことを教わった記憶があります。

でも、私が思う性格分類の最大のメリットはこうした実利的なものではありません。以下のように、「心の持ちよう」を変えることで人生の悩みを軽減することにあります。

  • 自分の性格を受け入れる
  • 他人の性格を受け入れる

誰しも自分の性格で嫌いな面があると思います。内向的だったり、心配性だったり、自制心がなかったり。何冊かの本を紹介しますが、それを読めば、最終的にこのような性格の違いは進化論的に全て「正しい」という結論に至ります。なぜ自分はこんなにダメなのか、なぜ周囲にこんなに嫌な奴がいるのか。性格分類本はそういった悩みを解決はしてくれませんが、少なくともなぜそうなっているかという「解説」を与えてくれるのです。それによって単に「悩む」ためだけに使っている脳の容量を削減して、具体的に自分の行動を変えるための余裕も生み出せると思うのです。

性格分類本の分類

性格分類に関するおすすめの本を4冊紹介します。さらに、それらの分類本の「分類」もしてみたいと思います。

『恋愛の取説』岡田斗司夫・・分類型、直感的、恋愛がテーマ

『9つの性格』鈴木秀子・・分類型、直感的、仕事がテーマ

『ハーマンモデル』ネッド・ハーマン・・パラメータ型、少し科学的、仕事がテーマ

『パーソナリティを科学する』ダニエル・ネトル・・パラメータ型、科学的、人生全般

大きな違いは「分類型」か「パラメータ型」かの違いです。分類型は、〇〇タイプという風に、個人の性格をあるカテゴリーに分類します。その境目には明確にな線引きをします。パラメータ型は分類をするのではなく〇〇性のようないくつかのパラメータの強弱で性格を表現します。分類型はRPGでいう戦士や魔法使いといった職業、パラメータ型は力や素早さといった数値だと捉えると分かりやすいかもしれません。

4冊の本の位置付けをなんとなくグラフにしてみました。

その他の性格分類を包含するビッグファイブ

ビッグファイブはその他の様々な性格分類法を包括するような理論になり得ます。例えばエニアグラムの9つの性格は、5因子の大小の組み合わせで表現できるでしょう。ハーマンモデルもしかりです。でもそこで、ビッグファイブ以外の考え方は間違っている、読む価値がない、とは全く思いません。だって恋愛の4分類とか、性格は9つに分けられるとか、性格のパラメータで仕事を選べ、とか、本当に面白くて便利なツールばかりですから。正確で厳密であることだけが正解ではないと個人的には思います。

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