歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
28景 品川御殿やま
品川の御殿山は江戸時代は桜の名所で、桜の咲く頃は多くの人で賑わったようです。この崖は自然のものではありません。ペリー来航後、外国船に対する防衛のために海上にお台場を築いて砲台を置きました。御殿山はその埋め立てのために削られたのですが、浮世絵はその後に描かれたものです。
現在の写真ですが、構図は似ていますが撮影位置はかなり違います。浮世絵が描かれてからさらに土が削られて崖が後退していますので、ちょうど桜が咲いているあたりから撮っています。実際の位置はマップにあるように品川女子学院の前あたりです。
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