歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
42景 玉川堤の花
内藤新宿付近で甲州街道の南側を並行して流れている玉川上水と、水辺に咲く桜並木です。玉川上水は当時多摩川の羽村から江戸まで水を運んだ重要な水路です。現在は新宿御苑旧新宿門のあたりにかかっていた橋を手前に、北西方向を見た構図になっています。
玉川上水は今は道路の下で暗渠になっていて、大雨の際の放水路として使われているそうです。道路のゆるやかな右カーブがなんとなく当時の姿を思わせます。この写真の左側に、当時の上水の雰囲気を保存するためのちょっとした小川が作られています。
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