歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
45景 八ッ見のはし
一石橋という橋ですが、その上に立つと江戸城周辺の水路にかかる8つの橋が見渡せることから「八ッ見の橋」と呼ばれていたそうです。正面に伸びるのは道三堀で、江戸城に物資を運ぶ重要な堀です。その先には江戸城の石垣と物見櫓が見えます。柳、江戸、富士山の遠近感の付け方がすごく良いです。
現在は道三堀も埋め立てられ、ビルに隠れて皇居も富士山も見えません。柳の代わりに上に見えるのは首都高です。正面ではさらに何かを建築中で、もう少しするとまた違った風景になっているでしょう。本当に東京は変化が激しいですね。
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