歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
54景 外桜田弁慶堀麹町
江戸城の桜田御門の前からお濠を望んでいます。桜田門の外側は外桜田と呼ばれていました。昔このあたりがまだ田んぼだった頃、田圃道に桜の木が大量に植えられていたのが地名の由来のようです。真ん中少し左に見える井戸は「桜が井」といって、豊富な水量で名水と呼ばれていたものです。今も国会議事堂前の公園内にその姿をとどめています。
今も残る桜田門の前なので場所は分かりやすいです。門を出て東に向かってすぐの場所から西側の桜田濠を見た絵です。大名屋敷がビルに置き換わっていますが、ほとんど当時の風景と変わらないですね。右側の土井から生える木の雰囲気が浮世絵のとおりなので嬉しくなります。
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