歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。
80景 金杉橋芝浦
渋谷の谷を刻む古川(渋谷川)の河口付近、東海道にかかる金杉橋の上からの視点です。当時はまだ埋め立てられておらず、東京湾の芝浦と呼ばれたところがよく見渡せていました。遠くには築地のあたりが見えています。橋の上は池上本願寺にお参りに行った人々で埋め尽くされています。
現在は埋め立ててで海は一切見えません。おなじみのビルと首都高の風景で、豊かな漁場だった当時の面影はありません。ただ唯一、小舟が係留されている光景はわずかに似ているところがあるかもしれません。
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