【名所江戸百景の今】81景 高輪うしまち

名所江戸百景の今

歌川広重が安政3年(1856年)から制作した傑作「名所江戸百景」。現代の東京を散歩しながら、同じアングルを探して写真におさめみました。

81景 高輪うしまち

今の泉岳寺駅のあたりに車町というところがあって、当時は東海道の東側は何もなく海が見えました。江戸の工事のために集められた牛を持った人たちが住んでいたため、通称うし町と言ったそうです。この絵が書かれたのはペリーが来航して通商条約が結ばれた後です。絵の左側に防衛のためのお台場が見えます。

今は線路と埋立地が続いていて海を見ることはできません。意外にも、ここに新橋〜横浜間の日本初の鉄道が敷かれるのは絵が描かれた15年後だそうです。陸に土地が確保できず、海に築堤して線路が敷かれました。

参考図書

コメント

タイトルとURLをコピーしました