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心理学

【書評】あなたの中にいる二人の人物『ファスト&スロー』ダニエル・カーネマン

私たちは普段、限られた情報しかない不確実な条件下でどのように意思決定をしているのでしょうか。著者はそういう時の脳の機能の仕方には大きく2種類あると言います。エラーは大きいけど判断スピードが速く消費エネルギーも小さい「システム1」と、より合...
実用書

【書評】筋肉の仕組みを理解する『石井直方の筋肉の科学』

筋トレが注目されている昨今、本屋に行けば筋トレのやり方を解説するハウツー本が何冊も並んでいます。本書はそれらの筋トレの方法を書いた本とは違い、筋肉の構造、仕組み、特徴などを、最新の生理学の研究成果を踏まえて解説した「科学」の本です。筋肉が...
文学

【書評】可哀そうなこの手よ、剣をお執り『ギリシア悲劇 III』エウリピデス(上)

古代ギリシアの三大悲劇作家の一人、エウリピデスの作品集です。生涯で50年近くにわたって劇を上演し続け、全部で92編の作品を発表したと言われています。意外にも、22回の上演のうち審査員から第一位に選ばれた回数はわずか4回だったようです。解説...
その他

【書評】学習スキルの百科事典『独学大全』読書猿

受験、資格試験、仕事など、人生の様々な場面で人は何かを学ばなければなりません。本書は「学び」を継続させ、効果を高めるための手法を紹介した本です。動機付けや資料探しなど、あらゆる段階で起きる悩みごとに対して、徹底的に具体的で今すぐ使えるスキ...
科学

【書評】21世紀の病気と微生物の関係『あなたの体は9割が細菌』A・コリン

健康にとって腸内細菌が重要だという話は、日々よく耳にします。でもそういった微生物は、あくまで自分の体に影響を与えている「外部」のものだというイメージを持っていました。本書を読んでそのイメージが180度変わりました。微生物は人間の体に影響を...
政治

【書評】右vs左で世界は読み解けない『世界の今を読み解く「政治思想マトリックス」』茂木誠

政治のニュースなどでよく「右」と「左」という対立軸で語られることがありますが、正直よくわからない人も多いのではないでしょうか。それもそのはずで、世界情勢が複雑化するのに伴って、主張の差異を作る要素がどんどん増えてきており、もはや1次元の対...
芸術

【書評】王道漫画の描き方『荒木飛呂彦の漫画術』荒木飛呂彦

傑作漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者である荒木飛呂彦が、漫画の描き方を解説してくれるハウツー本です。ジョジョは、あの独特の絵柄から「異色作」と思われがちですが、意外にも著者はジョジョをはじめとする彼の作品が実は自身が考える「王道漫画」の...
地理

【書評】目の前に広がるフロンティア『凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 多摩武蔵野編』

地形に着目したフィールドワークを主催する東京スリバチ学会の皆川典久さんと、多摩武蔵野スリバチ学会の真貝康之さんが書かれた地形歩きのガイドブックです。23区中心の同シリーズに続いて、東京都西部を中心に地形を楽しむ街歩きのポイントが紹介されて...
文学

【書評】おお光よ、これがお前の見おさめだ(オイディプス王)『ギリシア悲劇 II』ソポクレス

古代ギリシア三大悲劇作家の一人、ソポクレスの悲劇集です。ギリシア悲劇の最高傑作と言われる『オイディプス王』をはじめとして、アンティゴネ、エレクトラといった名作がおさめられています。ソポクレスは初めて俳優を3人に増やしたそうですが、アイスキ...
文学

【書評】アガメムノンの妻だなどとは思わないで『ギリシア悲劇 I アイスキュロス』

古代ギリシアで、それまで合唱による音楽中心の儀式に俳優の演技が加わり、演劇の形式が誕生しました。その中でも3大悲劇作家と言われるのがアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスです。アイスキュロスは3人の中で最も古く、それまで俳優1人と合唱...
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