文学 【書評】おお光よ、これがお前の見おさめだ(オイディプス王)『ギリシア悲劇 II』ソポクレス 古代ギリシア三大悲劇作家の一人、ソポクレスの悲劇集です。ギリシア悲劇の最高傑作と言われる『オイディプス王』をはじめとして、アンティゴネ、エレクトラといった名作がおさめられています。ソポクレスは初めて俳優を3人に増やしたそうですが、アイスキ... 2021.01.03 文学
文学 【書評】アガメムノンの妻だなどとは思わないで『ギリシア悲劇 I アイスキュロス』 古代ギリシアで、それまで合唱による音楽中心の儀式に俳優の演技が加わり、演劇の形式が誕生しました。その中でも3大悲劇作家と言われるのがアイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスです。アイスキュロスは3人の中で最も古く、それまで俳優1人と合唱... 2020.12.31 文学
芸術 【書評】社会的・政治的含蓄に富んだ対話『FASHION 世界服飾大図鑑』 ファッションに興味がある人もない人も、服を着ない日はほぼありません。一方で、それだけ身近な服の歴史について触れる機会はなかなかありません。今着ている服が、どんな社会的・政治的な歴史を経てその形や素材に行き着いたのか。本書は、そんなことを考... 2020.12.29 芸術
文学 【書評】私にかの男の物語をして下され『オデュッセイア』ホメロス 『イリアス』と並ぶ、古代ギリシアの詩人ホメロスの2大叙事詩のうちの1つです。ギリシアとトロイアの戦争を語ったイリアスのその後を描いた作品です。ギリシア軍の知将オデュッセウスがトロイアから帰国の途中、神々の介入もあって数々の苦難に遭います。... 2020.12.16 文学
技術 【書評】日本不在の革命『フードテック革命』 テクノロジーの進化が私たちの生活を日々変えていっていますが、「食べ物」についても例外ではありません。過去、限られた素材を各家庭で調理していた時代から、素材が工場で加工されてから食料品店に並ぶようになり、様々な加工品が長期保存できる状態で買... 2020.12.08 技術
文学 【書評】怒りを歌え、女神よ『イリアス』ホメロス 古典文学最初の一冊はこれで決まりでしょう。古代ギリシアで紀元前8世紀頃に成立した『オデュッセイア』と並ぶホメロスの2大叙事詩の1つです。当時は詩人が暗記して詠いついでいました。それが時代を経て徐々に筆記され整理されたものが、今私たちが読む... 2020.12.08 文学
社会 【書評】進化論が示す性善説『ブループリント』 人間は生まれながらにして善であると古代中国の思想家である孟子は説きましたが、本書の主張はまさに「性善説」です。面白いのは、その主張が哲学ではなく、社会学的な実証データと進化論によって科学的に示されていることです。人類は利他的な社会を作る遺... 2020.11.11 社会
宗教 【書評】グローバル時代に必要な知識『宗教学大図鑑』 DK社の人文・社会系の大図鑑シリーズの「宗教」編です。世界の主な宗教の成り立ちや特徴が、分かりやすい文章で解説されています。アニミズムやシャーマニズムなどの原初の信仰から、現在の世界宗教であるキリスト教やイスラム教まで、古今東西のいろいろ... 2020.11.03 宗教
科学 【書評】若返り薬がSFではなくなる『LIFESPAN ライフスパン』デビッド・A・シンクレア 老化を防ぐどころか、若返ることができる薬や治療法が、遠くない未来に実現する(!)。そんな内容の本だと聞いたら、それは良くてSFかファンタジー、もしくは怪しげな新興宗教か何かの本なんじゃないのか?と疑いたくなります。ところが、本書でそんな主... 2020.10.26 科学
社会 【書評】社会学を学ぶためのガイドブック『社会学大図鑑』 DK社の人文社会系の大図鑑シリーズの社会学編です。構成はシリーズおなじみで、大まかには発展の歴史を時系列に解説していきます。各トピックには本文に添えて、図解、前後の歴史などの背景知識、研究者の紹介、などが散りばめられています。社会学がどう... 2020.10.19 社会