『総合英語Evergreen』の3大特長 ① 英文法の「なぜ?」をしっかり理解 英文法を身につけるには,単に暗記するのではなく,ルールの「なぜ?」をしっかり理解することが大切です。『総合英語Evergreen』では,英文法のルールの「なぜ?」をわかりやすく,ていねいに説明しています。 ② 基本から発展までスムーズに学習できる構成 基本をしっかり理解してからより深い学習に進めるよう,Part 1「なぜを理解する」→ Part 2「基本を確認する」→ Part 3「より深く学習する」という三部構成になっています。 NEW 主要な章には,Part 4としてその章で学んだ内容を整理・確認するコーナーを新設。英文法の 全体像をしっかりと身につけることができます。 ③「わかりやすさ」を徹底追求 ことばでのていねいな説明や学習しやすいレイアウトはもちろん,イラストや概念図をふんだんに取り入れ,英文法を多角的に理解できるようになっています。
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感想
英文法の本が欲しいな、と思い本屋に行くと、そこには膨大な数の書籍があふれています。分かりやすくて読みやすいものから、網羅的に詳しく書いた本まで、千差万別です。どれを選べばよいか分からないので、ここはとりあえず参考書として定番のものをまずは買ってみようと思い手にしました。結果は大正解です。本書は一見すると分厚くて文字は小さくて、辞書のような退屈な本に見えます。ところが読んでみてびっくり、一つ一つの解説が驚くほど分かりやすいのです。
例えば時制の解説では時間軸の矢印の上で、それぞれの表現がどの範囲を示しているかのニュアンスをビジュアルで見せてくれています。さらに訳すと同じ意味になる語句同士のニュアンスの違いなんかもしっかり教えてくれます。例えばcanとbe able toですが、canはやれば出来るという可能の意味で、be able toは実際にやっているという含みがある、という風に。さらに、それぞれの文法の例外的な表現例もこれでもかとたくさん紹介されています。
私は本書を思い切って通読してみました。確かに情報量が多く、読み終わるのに相当時間がかかったのは事実ですが、どこかでつまずくということもなく、時間さえかければそれなりに楽しく読み切れる内容だと感じました。もちろん得たものはかなり大きいです。通読しても当然全ては覚えきれません。でもどこに何が書いてあったかくらいは覚えられます。その上で今後何か分からない英文に出会ったら、これを辞書的に使っていこうと思います。
極論しますが、中学の英語程度の知識があって、かつ文学作品のような高度な表現の読解を必要としないのであれば、本書以外の文法関連の本は買う必要がないんじゃないかと思えてしまいます。それほど良い参考書です。
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